- かつては第3十刃の地位についており、本来は山羊の髑髏のような仮面をかぶった成人女性の姿で、背中に『3』の刻印がされている。本来の姿での一人称は「私」。実力はノイトラ(当時No.8)を圧倒するほどであったが、他方で、戦いを好まぬ性格でもあった。数年前に、ノイトラとザエルアポロの策略により背後から頭を割られ(顔と仮面の傷はそのときのもの)、自身の従属官だったドンドチャッカやペッシェと共に虚夜宮の外に放り出された。その際、傷から霊圧が流れ出して幼女の姿になってしまい、同時に記憶喪失となる。また、本来の姿に戻っても子供っぽい一面は残っており、ノイトラを吹っ飛ばした後も一護に泣きついていた(当然成体としての彼女の力も戻っているため、強く抱きしめられた一護はあまりの痛さに白目を向いて失神していた)。
- ドンドチャッカとペッシェは戦いを好まぬ彼女のことを案じて黙っていたが、一護を守りたいという強い気持ちから元の姿と記憶、十刃としての力を取り戻し「幼女の姿の時の自分を護ってくれた恩返し」として絶体絶命の状態に追い詰められた一護に代わる形でノイトラと戦うことになる。だが本来の姿に戻れたとはいえ、その状態の霊圧が非常に不安定であったことから、斬魄刀を解放してノイトラを圧倒的な実力で追い詰めた所で霊圧が尽き、再び幼女の姿へ戻ってしまったために彼から反撃を受けて戦闘不能となってしまう。
- 過去には自分よりも実力が劣るにも関わらず藍染の命令を無視し勝手な行動を取るノイトラを諌めるような言動をとっており、それがノイトラから嫉妬のような思いを抱かれる原因となっていた。ノイトラが剣八に倒される最後の瞬間、幼女の姿ながら僅かに記憶が戻ったらしく、彼の名を呟きながら目を醒ます。その後の破面篇には、従属官2人と共に登場しなかった。
- 千年血戦篇では、「見えざる帝国」に拉致されたドンドチャッカの救出を頼むためにペッシェと共に現世の一護のもとを訪れる。
- そして、一護たちと共に虚圏へ向かう。到着した虚圏で遭遇した「見えざる帝国」の虚圏狩猟部隊隊長キルゲ・オピーを一護と浦原が倒すが、乱装天涯で自分の体を動かすキルゲの攻撃を受けて命の危機に陥る。しかし、何者かがキルゲの体を両断したことで救われた。
- その後、浦原から子供の姿と本来の姿を自由に行き来できる腕輪を貰い、霊王宮に入った一護たち一行と合流した。浦原たちと星十字騎士団のアスキン・ナックルヴァールとの戦いを見守っており、アスキンの「極上毒入りボール」に閉じ込められた浦原やグリムジョーや夜一や夕四郎を救出した。
- 小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』では、銀架城に囚われていたハリベルを救出したことが判明した。虚圏に帰還した後、ハリベルやグリムジョーらと共に、虚を兵隊にしようと襲撃してきたリルトットやジゼルやゾンビとなったバンビエッタと敵対するが、「王様」になるべく乱入した産絹彦禰と交戦する。その後、彦禰を追って尸魂界へ転移したグリムジョーを止める為にハリベルと共に後を追うが、尸魂界で彦禰が解放した『已己巳己巴』の本体との戦いに巻き込まれる。そして、志波空鶴の屋敷で京楽春水から綱彌代時灘が行おうとしていることの危険性を聞き、京楽から共闘を持ち掛けられ、ハリベルたちと共に時灘が逃げ込んだ叫谷へ向かった。叫谷での戦いが終わった後、黒腔を漂っていた道羽根アウラの魂魄を回収し、ボロボロになっていたアウラの魂魄をロカに治療してもらった。
- 成体ではその体型から想像もつかないような食欲を持ち、空腹の度合いが過ぎるとバワバワをやたらと見つめ始める。
- 帰刃:『羚騎士(ガミューサ)』
- 解放の際は刀を地面と平行に構えて行う。解放すると上半身が人、下半身が羚羊という半人半獣のケンタウロスを連想させるような容姿となり、手にしたランス状の武器を用いて戦う。
- 解号は「謳え『羚騎士』(うたえ『~』)」。
- 技「重奏虚閃(セロ・ドーブル)」
- 技「翠の射槍(ランサドール・ヴェルデ)」
- 解放時に使用。ランス状の武器を全力で投擲して敵を貫く。
- 技「虚弾(バラ)」
- 小説「BLEACH Can't Fear Your Own World」で使用。手から放つ。
- 能力「超加速(ちょうかそく)」
- 名前の通り、瞬間的にスピードが飛躍的に上昇する能力。作中では幼女の姿の時のみ使用。
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